フィリップ・ルナールさんの話 (2)

 
フィリップは長いことサットサンを続けていたらしいが、何年か前に中断。だが、昨年後半に再開したという。

ちょうどいいタイミングだと思いつつ連絡をとってみると、毎週末のサットサンはすべてオランダ語なので、オランダ語がわからないのならば参加はあまり薦められないという返信だった。

けれども、「家に来て個人的に話をするのならいいですよ」とも書いてあった。それで遠慮無くそのオファーに飛びついて、1月にオランダへ飛んだ。トニー・パーソンズのレジデンシャルに参加して以来、たしか3年ぶりのヨーロッパだ。

フィリップの家は、ユトレヒトから列車で20分ほどの静かな駅から徒歩7〜8分程度の郊外の住宅地にあった。

英語ネイティブでない人とのあいだでよく起こりがちなことだが、僕の英語はあまりよく通じず、いろいろと言い回しを変えながら一生懸命しゃべった。Holy Sequenceの第一の段階のあと、実際に何をどうするのかを聞いてみたかった。

すると、そういうアプローチはあまりとっていないという答えだった。以前は、フィリップが長いあいだ傾倒していたスブドの教義にもとづいて、ラティハンという一種の修行を生徒と一緒に続けていたらしい。それだけでなく、ゾクチェンの修練手法や他のバクティ的な行法も用いながら、条件付けの部分をどうにかするということも熱心にしていたそうだ。

だが、今はそれはほぼ教えていないという。ラティハンも瞑想もサイコセラピーも役に立つのはたしかなのだが・・・、と言葉が止まった。

つまり、第一にすべきこと、自分とは何かを実際に見ることをとにかく重視していて、今はサットサンでもその一点に集中するようにしているらしい。

それが文字どおりのHoly Sequenceであり、順番を間違えて第二、第三のことをいくらやっても駄目なんだ、という部分が強調されたように思う。

ということで、第二以降の部分をきちんとカバーしていて、そこを放置しないという点が素晴らしいと思った、という僕の感想は結果的にはだいぶ的外れだった。

じゃあ、ということで、その第一の部分はサットサンなどで実際にはどう指導するのでしょうか?と尋ねた。

その3へ続く。

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