幼少時記憶メソッド ジョン・シャーマン

 
ジョン・シャーマンが生んだ、自分自身を見るメソッドのふたつめ。「幼少時記憶メソッド」と名づけられている。

原文: The Childhood Memory Method (JustOneLook.org)

== 以下、訳 ==

幼少時記憶メソッド

ここで説明する幼いころの記憶を使うメソッドは、かなり前から使っていたもので、その効果を体験した人は数多い。とはいえ、これが唯一の方法というわけではない。もうひとつのメソッドで良い結果を出している人たちも多い。そのもうひとつのメソッドについては、この記事のいちばん下にリンクを置いている。

まず、ただ座り、少しのあいだくつろごう。

目を閉じて、自分の呼吸をしばらくただ見守る。特別なことは何もない。息が身体に入ってから出ていくその感覚に注意を向けておくだけだ。目を閉じたまま。息を吸って… 息を吐いて…。鼻から空気が入ってきて出ていくその感触に注意を集中する。これをだいたい1分ほど続ける。

つぎに、幼いころの出来事の記憶を頭に思い浮かべよう。特別な出来事である必要はない。私の例をあげると、8歳のころ、ニュージャージーの暑い夏の日に何かの午後の興行が終わって外に出てきたときの記憶。

ただリラックスして、記憶が浮かぶのを待つ。

はっきりとした記憶が現れたら、その記憶が頭の中で展開しつつあるときに、自分が映画を観ているように、映画の中にいる登場人物としての自分を眺めるようにそれを思い出しているかどうか、確認してみる。もし映画を観ているような感覚がある場合は、そのシーンの内側、記憶そのものの中に入って、その主観的な感じを感じてみよう。

出来事の記憶が繰り広げられているとき、その当時の経験を主観的な感じで味わえているかどうか、確認する。その中に入り込もう。たとえば、皮膚の温度を感じてみる。温かい感じか、冷たい感じか? 明るさはどんなふうだったか。暗かったのか、かなり明るかったのか。何かはっきりとした匂いはあるだろうか? 何かに触れたときのその質感を感じられるだろうか。音は何か聴こえるだろうか。当時の経験のその感じを感じてみよう。そのようにはっきりと記憶が感じられなくても大丈夫だ。別の記憶で試してみてもいい。

主観的に記憶を感じることができて、その感覚の中に入り込めたらすぐに、その背景にいながらすべてを経験している自分であるというのはどんな感じかに注意を向けてみよう。

それができたら、もう一度注意を動かす。こんどは、自分であるというのはどんな感じがするか、現時点のその感じに注意を向ける。

私たちの言っている自分自身を見ることについては、これで全部だ。一度やるだけでいい。

心理的窮状のすべて、そして生に対する抵抗のすべては、信用ならない恐ろしい環境の中でマインドとその心理状態がかたちづくられることがその根本原因であり、そのことが生の経験そのものからの根源的疎外につながっている、というのが私たちの考えだ。これが私たちの言うところの生に対する恐れであり、それは一種の心理的な自己免疫疾患であって、誕生というトラウマ的経験をくぐりぬける際にほとんどすべての人がその疾患にかかると私たちは考えている。

このエクササイズは、自分自身を見ることと私たちが呼んでいる行為を達成するためのメソッドとしては、非常に効果的であることがわかっている。そしてこれをすることで、疑いと疎外という病的な環境はほとんど一瞬で崩壊し、マインドとその構造が刷新されるための道がひらかれる。

こうしたことが起こるのは、自分の本当の性質 ― 自分 (「わたし」と呼んでいるもの) であるというのはどんな感じか ― を意識的にはじめて味わうという行為が、恐ろしい環境という基礎的前提を静かにかつ完全に無力にし、それを一瞬で消し去ってしまうからだと私たちは信じている。

それが起こると、病的な心理状態が脱落しはじめ、それと同時に、生を完全に経験し、生と賢く関わりあう未体験のありかたが新たに姿を現しはじめる。

私たちの全ワークの目的は、注意を移すというこの単純な行為とその結果を、人生は生きる価値がないという感覚に疲れ、理解も対処もできない世界につかまっているという感覚にうんざりし、何か欠けているものがあるという感覚が嫌になり、そして、恐れ、疎外、不安というこの疾患に苦しみ続けてきた長い年月のあいだにおかしてきた無数の失敗の中からしか生を有効に生きる方法は見つからないという感覚にくたびれている、すべての人々に届けることだ。

ジョン&カーラ・シャーマン
2013年11月13日

もうひとつの方法: 直接見るメソッド (Direct Look Method)

== 訳は以上 ==

関連: 自分自身を見るには (ジョン・シャーマンによるメソッドの紹介文)

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幼少時記憶メソッド ジョン・シャーマン」への1件のフィードバック

  1. 子供の頃は透明で、夏の木陰の涼しさと、緑のクローバー、茶色い小さなどんぐりの匂いの他に、自分という感覚が全くありません。不思議だなー。

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