ジョーン・トリフソン『つかめないもの』発売日

 
本の告知です。

翻訳を担当させてもらった『つかめないもの』(ジョーン・トリフソン著、原題Nothing To Grasp) の発売日が2015年7月9日に決まったようで、すでにAmazonでは予約が始まっている(ここ)。

見本が昨日手元に届き、初めて現物を見たけれど、「つかめない」という主題にぴったり合ったカバーデザインで、すごくいい。

つかんでますが・・・

これの原書は2012年に出版されたジョーンの4作目で、彼女の伝えていることのエッセンスという感じのもの。以下は目次。

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はじめに / 生 / これがそれだ! / 想像上の問題 / 本来の面目 / それで全部? / 何が自分の目から見ているのか? / 自己がないということ / 身体は実在するか? 私は身体か? / 人生を個人的に受け取らないとは? / これは何なのだろう? / 無から何かを作らないこと、無を何かにしないこと / 一でもなく、二でもなく / 何をすべきか? / 選択できるか、できないか / 気づき / すべきことはあるのか? / コントロールと明け渡し / 流れ― 吸うこと、吐くこと / まったく今のままで本当に完璧だとしたら? / 〈ここ・今〉への道なき道 / どこにも行かない技術 / 探究「それは何なのか?」 / 想像上の虎と向き合う / 私はもう悟っているんだろうか? / いろいろな帰り道 / 今あるものという単純さ / わかった瞬間、もう終わり! / 謝辞 / 訳者あとがき / 著者紹介

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このブログでは、頼まれもしないのにいろんな人の文章を訳して紹介してきたが、反響という意味では、これまでのところジョーン・トリフソンとジョーイ・ロットが圧倒的だ。ジョーンの文章 (まとめはココ。彼女の本を買う必要がないくらい沢山訳した) は、彼女が「迷妄」と呼ぶものに気がつかないうちにひっかかっている状態にじんわり効くのかな、という印象を持っている。

ただ、キャッチーな要素は何もなく、派手な覚醒のストーリーもなく、アジャシャンティやガンガジのようなわかりやすいスター性もない。すぐに取り組めるテクニックを教えてくれるわけでもない。海外のミーティング等で出会った人から「どの著者が好き?」と訊かれて、「ジョーン・トリフソンかな」と言うと、必ず「それ誰?」と返されるくらい一般的には知られていない人だ。

そう考えると、どんな人が手に取ってくれるのか、正直なところあまり想像がつかない。それに、ここ数年はこの分野の翻訳書の出版ラッシュのようになっているから、どんな本も簡単に埋もれてしまう。それでも届くところに届くといいなあと思う。

あと、本の帯には「読んでいるといつのまにかノンデュアリティ(非二元)がわかる本」とあるけど、僕にとっては「読んでいるといつのまにかノンデュアリティ(非二元)がわからなくてもよくなる本」と言ったほうが近い。

おまけ。下のは、20年以上前にジョーンが当時の師 (とは言ってないけど) のトニ・パッカーをインタビューしている動画 (右側がジョーン)。当然ながら今よりも若くて、どこかに固さ、神経質さも感じられる。


 
これと比べると、最近の様子 (2012年のConscious.tvのこれとか) はかなりリラックス感が目立つ。

(7月9日追記: ミナトさんからとても嬉しい推薦の言葉をもらいました。こちら)
 

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ジョーン・トリフソン『つかめないもの』発売日」への10件のフィードバック

  1. 早速予約させて頂きました。もうベストセラー第一位になっていますね。
    今年初めに、「依存症について」を読ませてもらい、30年間の飲酒が終わりました。
    楽しみです。でもこの言葉も陳腐ですね、ジョーンに言わせれば、、、

  2. 本の発売おめでとうございます。
    予約しました!『これのこと』同様読みやすいんだろうな。(ちなみに『これのこと』は、とある場所で会った若~い男の子から「最近一番良かった本」として猛プッシュされるという経緯あり(汗。)
    訳してくれてありがとうございます。

    頼まれてもいないのに…に笑いました。自分発信素敵ですね。そしてこのすごい情報量が誰にでも得られるってことが本当にありがたいことだと思います。ヒロさんペースでのこのブログをこれからも楽しみにしています。

    ところでヒロさん小説もいけるのでは?ドキュメンタリー風とか!と思ってしまいました。先日の旅行記?があまりにも良かったもんで…。目に浮かぶというか追体験しちゃったというか。
    ちょっとリトリートに次ぐ無茶ぶりをしてみました。。ほんきなんですけどね。

  3. 予約しました・・楽しみ!
    ジョーン・トリフソン・・ぼくはこの人の文章のヒロさん訳がいちばん自分に合っているみたいです・・数行を読めば「絵画の世界」に入っていくような瞑想にいざなわれます・・このサイト上のたっぷりボリュームのあるテキストも繰り返し愉しませてもらっています。ありがとうございます!

  4. 鹿さん、まささん、キャブさん、ruslandさん、どうもありがとうございます。

    ジョーンの文章はこれまでこのブログでは「である、だ」調で訳してきましたが、今回の『つかめないもの』では「ですます」で訳してみました。彼女の柔らかい感じ (以前の著書よりもそういう感じが増している印象があります) を強調しています。このブログに載せている訳に慣れている人には違和感があるかもしれません。どちらにしても、メッセージは一貫していてクリアです。

    でも、目新しい概念もまったく出てこないし、愛や美やライフがどうたらというわかったようなわからないような話も全然なく、きわめて地味な本です。ほんとうです。覚悟しておいてください (笑)

  5. ヒロさん こんにちは。

    今日本屋で、入荷ホヤホヤの「つかめないもの」を無事キャッチできました。
    まだ読み初めですがとても楽しみです。
    表紙の静かな青が綺麗で、目立ってました。

  6. ネムノキさん、買っていただいてありがとうございます。書店に並んでいるところをまだ見ていないことに気がつきました。綺麗なカバーだなと思います。

  7. つい最近、「超簡約指南」を再読して それにたっぷり浸っていたのですが、
    「つかめないもの」には、また違った深さと豊かな感触がありますね。
    すごく充実している感じと思いました (^-^)
    初めの黄檗も、キレがあってお気に入りです。

  8. ヒロさん、はじめまして。
    ブログ興味深く読んでます。ありがとうございます。

    「つかめないもの」購入しました。
    文章がすごく綺麗です。流れる水のような、青い湖のような・・・そんなイメージが浮かびました。読んでいると自分が広がる感じがしました。

    応援しています。

  9. エミさん、はじめまして、こんにちは。

    ジョーンの本は4冊あって、2冊目のAwake In The Heartland は、何かの教えというよりも、詩というか、情景を静かに見ているような透徹した美しさを感じます。

    最新作のこの『つかめないもの』は、どちらかと言えば「教え」的なメッセージですが、それでもやはり綺麗な雰囲気はありますね。その邪魔をしないように心がけて訳すようにしたので、嬉しいです。どうもありがとうございます。

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