Kindle、書店、図書館

 
Kindleで本を読むことが増えた。Kindle版しか出ていない本を読むということもあるが、サンプル版でとりあえずチェックしてみるという読み方をすることが多い。

気になった本はさっさとサンプル版をダウンロードして、目次や冒頭部分を読んでみる。そうすると、10冊に1冊くらいしか買わずに済む。宣伝文がどれだけ魅力的でも、どれほど信頼している人の推薦であっても、最初の2ページで「これは自分向きじゃないな」とわかるからだ。

あとは、Kindleで本を読むのに慣れたということもあるのかもしれない。というよりも、本文がひどい組まれ方をしている本やフォントが変だったりする本もけっこうあるから、文字サイズやフォントを自由に変えられるKindleはむしろ便利で好ましい。

でも、Kindleで読んで良かった本はペーパーバック版をあとから買っていたりもする。内容を読みたいというのと、物としての本を持っていたいというのは違う種類の欲求のようで、装丁が魅力的とは言えないものが多い洋書の場合は稀だが、それでも手元に置いておきたくなるものもたまにはある。

だから、Kindleか紙の本か、という二者択一の議論を見ると、「どっちも」と答えたくなる。

買わずに済む、ということで言うと、紙の本を買うこともだいぶ減った。たいていの本は図書館で借りてしまうし (市内になくても山梨県全域の図書館からすぐに取り寄せてもらえる) 、図書館にない新刊は甲府のジュンク堂や朗月堂にチェックしに行くと、これも10冊に9冊は買わずに棚に戻す。

そういう意味では、出版社や作家にとって僕は到底いい客ではない。でも、釣りの本だけは何度も見返すから気になったらだいたい買っていて、一部の出版社にとっては上客のはず。

で、最近読んで面白かったものをいくつか (釣り以外で)。

Pen 2014/10/15号
コーヒー特集。バランスのとれた記事がたくさんあって、実用性も高いし、写真も豊富。充実のひとこと。無駄にとんがっていないところがいい。

生きる。死ぬ。(玄侑宗久, 土橋重隆)
inglewolfさんのおすすめ。病気関係のトークが多いのかなと思いつつ読んでいたら、最後は不二の思想の話。示唆に富んだ話ばかり。

ようこそ、ほのぼの農園へ (松尾靖子)
福岡で自然農で営農していた松尾さんの本。営農の厳しさやいろいろな迷いもリアルに描かれているが、生きる道をみつけた人の爽やかさと明るさが印象的。

かかわり方のまなび方 (西村佳哲)
ワークショップに対する興味が急に再発して、中野民夫さんの本を再読したあとに、読んだ。これも再読だったが、前回読んだときに気づかなかったことがいろいろ見えた。

世界の美しい書店 (今井栄一)
「世界の」とあるが、むしろ日本の書店の記事が面白かった。行ってみたい書店ばかり。アメリカやヨーロッパで訪問したことがある本屋もいくつか載っていたが、美しくなかったよなあと思いながらも、懐かしかった。

狂喜の読み屋 (都甲幸治)
やたらと広い分野の本が紹介されているが、こんな読み方あるのかあ、とすごく刺激を受けた。まえがきが一番面白かった。

柴田さんと高橋さんの「小説の読み方、書き方、訳し方」(柴田元幸、高橋源一郎)
高橋源一郎による小説の3分類というのが目からウロコだった。それが当然のこととして語られているのも目からウロコ。ストーリーって文字どおりストーリーなんだと気づいた。

Goner: The Final Travels of UG Krishnamurti (Louis Brawley)
ノンデュアリティプレスのジュリアン・ノイスさんのおすすめ。J. C. Ambercheleがあまりに面白くて、「ほかにこういう読んで面白い非二元本はありますか?」と訊いて、教えてもらった。まだ途中だけど、読み終えたくないほど面白い。

以上! (Kindle本がひとつもないですね)

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Kindle、書店、図書館」への3件のフィードバック

  1. 「世界の美しい書店」、面白そうです。
    ずーっと入り浸りたくなるような本屋がいっぱい載ってるんでしょうね。

  2. ヒロさん(とお呼びしていいでしょうか)
    初めまして、このブログがあまりにも発見が多くて見に来ています。
    非二元論で検索してきました。
    日本では、まだアドヴァイタについて広まっていないですよね。
    このブログが唯一ここまで情報を網羅していると思います。
    とても感動しました。
    そして、こんな情報を読みたくてたまらなくて、英語の勉強も始めました。
    最初のきっかけは、ACIMでした。ですが、本当に時間のかかる本です。
    そこで、すこし寄り道をしました。
    こんなにたくさん、道があったのか、と思いました。
    日本でも非二元論のカンファレンスが開かれないかなと思います。
    ウツ病で悩んだり、仕事がなくて自殺しそうになっていたり、仕事があってもブラックな環境で日々耐え抜いている人がほとんどの日本で、このような知識がひらかれた方がいいです。宗教と思われるのではなく、万人に共通の知識として日本でも広げていって欲しいなあと望みます。
    私は何回かイベントをやってみたことがあるのですが、もしもできることなら企画してみたいです。

  3. 日佳さん、はじめまして、こんにちは。(ヒロさんでもおっちゃんでも何でもいいです)

    アドヴァイタというラベルのついたかたちでは日本では知られていないのかもしれませんが、禅やACIM、あるいは最近とても多い目覚め関連の発信というかたちで非二元についての表現はかなり広まっている気がします。この10〜15年くらいの英語圏の発信の充実ぶりにはまだ追いついていないのでしょうけれども、逆に型にとらわれない自由な表現という意味では日本の方が逆に面白いのかなという感想も持っています。

    宗教色を抜いたかたちで、というのは僕もそう思います (ついでにスピリチュアル色も)。キリスト教圏と違って、古くて強固なドグマから目覚めさせるための非二元のメッセージという側面はそれほどないだろうとは感じますが、それでも立派なお寺で袈裟を着た人がしゃべるという形や、正体不明の外部存在がありがたい教えを伝えてくるという形に抵抗がある一部の人のために、非二元を知るほかの形態があってもいいのかなという気はします。

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