トニー・パーソンズとセラピー

 
溝口あゆかさんのブログ記事をTwitterで数日前に紹介させてもらったのだが (これ) 、いつもより反響がある。

記事そのもののクリアさと深さのことも当然だが、「トニー・パーソンズがセラピーをすすめた!?」という反応もあるんじゃないかと思う。そこについて補足したい。

もちろん、トニーはセラピーをすすめたりはしない。トニーはいろんなことを却下するが、セラピーはその代表選手だ。「セラピーもなにも、誰が誰をセラピーするって言うんだ。問題などない。セラピーという考えはまったくのストーリー、完全な誤解、二元性の最たるものだ」と。

でも、たしかにトニーのリトリートで聞いたことがある。抱えている苦しみについて切々と語るイギリス人女性に対して、こんなことを言っていた。

「それなら、セラピーを受けたらいい。(会場笑い) いや、皮肉でも冗談でもない。僕はOSHOのところでも他のところでもセラピーについてけっこう勉強したことがある。その関係の本も以前やっていた出版社から何冊も出したことがあるし。それで儲かってフェラーリに乗ってたんだけどね。まあそれはいいとして、そこに自分がいて、自分の過去があって、自分には苦しみのストーリーがあるという感覚があるのであれば、非二元のこういうミーティングに来るのもいいけど、セラピーに行ったほうが多分いい。真面目な話。この何十年かのあいだにセラピーの技術はかなり進んでいるから、心理的な問題を解決したいならセラピーが一番だ」

つぎの瞬間には、別の質問に対して「セラピー? 何を言ってるんだ。そんなのありえるわけない。アメリカには非二元セラピーってのがあるらしいけどね。まあ、非二元会議とか非二元バーガーなんてのがある国だから」と平気で言うのがまた面白いのだが、セラピーについて語っていたときの表情が真剣さと優しさにあふれていたのが今でも印象に残っている。

そんなことが少なくとも二回はあった。

ちなみに、どんなセラピーのことを指しているのかトニーは具体的には話していなかった。気になるセラピーがあれば受けてみるといい、という雰囲気だったような気がする。

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トニー・パーソンズとセラピー」への3件のフィードバック

  1. トニーパーソンズの事ではないけれど、自分が散々セラピーやスピリチュアル行脚してジプシーを楽しんだのに、他人に「セラピーなんて行かなくていいよww」って言い出す人が多いなぁ…と思います。
    ルパート・スパイラでしたか、hiroさんが訳してくださった記事で「一人の師匠に付くのも、あちこち聞いて回るのも同じ」的なないようがあってしっくりきました。どの道もゴールは同じですよね。^^

  2. セラピーって、セラピーが必要無い状態を思い出すために利用するものじゃないかと思います。
    免疫力や自己治癒力を調えるための手段のひとつ。それ以下になることはあっても、それ以上になることは無い。

    自ら『セラピスト』を名乗る人のセラピーは、遠慮したいですが(苦笑)。

  3. inglewolfさん、思い出すというのは本当にそうですね。こねくりまわす必要などなかったという場所に還るというか。

    僕は「セラピスト」を名乗ること自体は全然OKと考えています。「ヒーラーとかスピリチュアルリーディングとかよく言うよ!ケッ!」とつい最近まで思っていたのですが、グレッグの本で「車の修理の専門家のアドバイスは受け入れるのに、目覚めについてはアドバイスなどありえないという態度はいかがなものか」という意味のことが書いてあって、なるほどそうだな、と。

    ただし車やエアコンの修理と違って、セラピーやヒーリングとなると、かえって問題をややこしくしたり、そもそも存在しない問題を指摘したり(水子供養的に)ということが平気で無自覚に行われているケースもあるので、難しいのは確かですね。

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