唯一の真理 ジョーイ・ロット

 
2013年11月に書かれたジョーイ・ロットの文章。それがどうした、と誰もが言いそうな内容だけれども、こういうことを熱心に書いている人がいるんだから面白い。

原文: Why Truth Isn’t Very Popular (joeylott.com)

== 以下、訳 ==

真理があまり好まれない理由

真理について話をするとき、僕は相対的な真実について話してるわけじゃない。否定できないことについて話をしてる。絶対真理と呼んでもいいものについての話だ。もし思考を頼りにして本当の真実を見つけようとすれば、本当の真実なんてものはないんだと納得してしまうことだろう。そうでないとしたら、原理主義的な宗教に改宗するかもしれない。

でも、真理はまったくシンプルだ。あまりにシンプルすぎて否定できない。真理には絶対に反論できない。だからこそそれは真理なのだ。それは、議論の余地がないただひとつのものだ。真理とは、これがあるということ。それが真理だ。これは何かだとか別のものだとか言ってるわけじゃない。ただ、これがあるということ。これは何かということじゃない。これの名前でもない。これが何でないかということでもない。ただ単にこれがあるってことだ。ただ単に自分がいるってこと。ただ単に君がいるってこと。それはどういう意味なんだっていう思考や観念や概念が出てくる前。真理は意味に先立つ。

これは秘密じゃない。誰にでも明白なことだ。僕らはいる。自分がいるってこと、いることが起こっているのを否定できる人はいない。これは誰もが間違いなく知っていることで、僕らはずっとそれを経験し続けている。

これを否定したければ、まあやってみるといい。反論できるならしてみてほしい。込み入った哲学的議論ならできるかもしれない。でもそんなことをしているあいだずっと、そこには君がいる。

そして、自分がいるというシンプルな事実を、誰もがたびたび忘れてしまい、見落としている。それはなぜだろう? 存在してるってことには意味がないからだ。そこに意味はない。存在しているというのは思考に先立つことだ。意味に先立つ。

ということで、もしまだだったら、今すぐに自分がたしかに実際に存在してるかどうかを確認してみてほしい。自分がいると思っているその人についての話をしてるわけじゃない。そんな人は存在してないからだ。それは単なる作り話だ。でも自分がいるってことは否定できない。たった今、ここに実在、存在、実存がある。

これは思考ではつかまえられない。でも、すでに君はこれとして存在している。だからつかまえる必要なんかない。

単純な事実を言えば、唯一の真理があるとしたら、それは僕らの誰もがすでにそうである何かだ。僕らは存在しないってことができない。自分が存在していないというのは想像の中でしか起こらないことだ。でもそんなのは自分であるこれの中で今この瞬間に生じている思考にすぎない。死んだら自分はいなくなるじゃないか、と反論する人もいるだろう。でもたった今そうやって反論してるんだから、そんな反論はまったく的外れだ。反論したければ、死んでからにしてほしい。

あるということだけがある。

僕らの誰もがすでにここにいるんだから、そして、これは絶対に取りあげられようがないことだから (というのも、これはモノじゃないし、これは存在しているすべてだから) 、これは誰かに売ることができるようなものじゃないってことになる。売れるものであれば、それは何かだ。スピリチュアリティなら売ることができる。悟りも売れる。セラピーも売れる。幸福 (という観念) も売れる。あらゆるものを売ることができる。でも何でもないものを売ることはできない。

僕らにできるのはあるということだけだ。とうとう手に入った。これがずっと求めていた安心だ。これは最高の睡眠よりももっといいものだ。といっても、想像していたのとは違うだろう。ただあるようにあるってことなんだから。

== 訳は以上 ==

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唯一の真理 ジョーイ・ロット」への5件のフィードバック

  1. どうしようもないくらいそのまんまのことを言ってるんですが、ジョーイの言葉だと凄く優しく感じるんですよね。
    これが同じ内容を言っててもトニーあたりだと、他に言い方無いんかい!って思っちゃうんですが
    僕、変ですかね・・・

  2. ruirui2014さん、こんにちは。

    トニーも、文字で読むとキツッ!と感じますが、実際にしゃべっているのを聞いているとかなり優しい印象は強いですよ。でも、ジョーイはさらに救いようがないことを言っているのに、優しさが出ているというのはたしかに感じます。

    逆に、優しく聞こえそうなことを言っているのに会うと怖い人もいますよね。ああ、怖い(笑)

  3. ヒロさん、コメントありがとうございます。
    先日購入したDVDでトニーを見たら、正にヒロさんの仰るとおりでした。
    表情や仕草、間のとり方で随分受ける印象は違うのですね。
    ちょっと反省しました。

  4. よくこちらのブログにお邪魔させていただいています。いつも素晴らしい翻訳ありがとうございます。
    ルパート・スパイラもこちらのブログで知り、本を購入しました。

    このジョーイ・ロットの文章、なんとも言えない安らぎを感じます。Twitterに共有させていただきたいと思います。
    ジョーイ・ロットは文章から醸し出される人間性が好きです。
    ヒロさんの翻訳が彼の魅力を引き出しているのだと思います。

    今後のご活躍に期待しています!

  5. ミチコさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

    ジョーイの文章に不思議な魅力を感じる人がけっこういるようですね。彼の文章は平易で簡潔でストレートなので、訳は余計な工夫が不要で楽ちんです。

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