家具を噛むウサギ

 
去年だったか、ネイサン・ギルが何年かぶりにミーティングを再開した。そのころ、動画をいくつかYoutubeにあげていて、前にこのブログでも紹介したことがあったかもしれない。

急に思い出して、また見ていた。面白いと感じたものの内容を簡単に紹介してみたい。

Awareness Doesn’t Need An “Energetic Shift”

== 以下、一部の要約 ==

気づきは「エネルギー的シフト」など必要としていない。

・多くの人たちが何かが起こるのを待っている。道を歩いているときに不意に自分が存在していないことに気づくとか、ニセの自分というものが消えるとか、そういう出来事を待っている。
・でも待つ必要はない。気づきとしてくつろぐだけでいい。そのことに気づく人たちもしだいに現れてきている。
・エネルギー的なシフトとか、「誰も存在していない」という覚醒体験というものはまったく不要なものだ。それは単なる副次的な作用にすぎない。エネルギー的シフトなど起こらなくても、すべてが最初から気づきであり、起こる必要があることなどない。
・「誰も存在していない」という経験も結構だ。でも気づきとしてくつろいでいると、いずれにしても、自分も誰も存在していないのがわかりはじめる。目に映る像、動き、見かけ上の人々、鳥たち、そうしたもので満ちている気づきがあるだけだ。
・自分が消えるのを待つ必要はない。気づきとしてくつろぐだけでいい。

== 要約は以上 ==

動画を観るとわかるのだが、途中でウサギがネイサンお気に入りの家具を噛んでいて、ちょっと楽しい。

この動画は、「エネルギー的シフト」というトニー・パーソンズが頻繁に使う用語を使ってそれをそのまま批判しているという点でちょっと面白いのだが、そういうことはまあいいとして、くつろぐという何の変哲もなさそうなことをしゃべっているのがポイントだと思う。

結局、再開したミーティングは再度休止しているようで、動画のアップも止まっているのだが、こういうメッセージはやはり人気がないんだろうなと思う。

去年、ロジャー・リンデンのリトリートに行った際、「緊張に気づく」「くつろぐが起こるのにまかせる」ということをロジャーはひたすら何日も話していた。そのとき、将来起こるはずの驚愕の覚醒体験とそれに続くはずの素晴らしい世界について話してくれないかなあ、とずっと思っていたのを覚えている。身体の緊張などという本当は存在していない自分の身体の状態なんてどうだっていいじゃないか、と。

でも、このネイサン・ギルの動画を見ていると、どうだっていいのはどっちだったかは一目瞭然で、そのあたり、今にいられないマインドのメカニズムというのは見事なんだなあと感心してしまう。

お気に入りのソファーをウサギにかじられたりしたら、くつろぐどころではないだろうけど。

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家具を噛むウサギ」への1件のフィードバック

  1. こんにちは。また素晴らしいものをシェアしてくださって有難うございます。このシンプルさ。 これもリンクさせてくださいね。

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