スティーブン・ノーキストについて

 
Steven Norquist (スティーブン・ノーキスト) という人がいて、Haunted Universe という本を出している。Haunted House が幽霊屋敷、お化け屋敷だから、Haunted Universe は幽霊宇宙とでも訳せばいいのだろうか。

Haunted Universeを出版しているHaunted Pressのウェブサイト http://www.hauntedpress.net/

Radically Condensed Instructions for Being Just As You Are を書いた J. Jennifer Matthews が高く評価している本だが、まだ手に入れていない。1ページに1行しか書いてないというレビューが Amazon.com にあったからだ (空白の目立つ本が個人的に非常に苦手) 。

本はまだだが、この人がウェブサイトで公開している文章を読んでみた。三つ掲載されている。

Haunted Univerese – Essays and Other Writings

ここで興味深いのが、最初の2003年のものと、最後の2010年に書かれたものの内容がだいぶ違うということだ。2003年のものが「誰もいない幽霊宇宙」を主張しつつ「悟っていない衆生に教えてやる」口調がいささか目立つものであるのに対して、2010年のものからはそのアクがだいぶ抜けている。同じことを伝えているようにも読めるが、ある意味では結果的にまったく別のことを伝えているとも言える。

そのあたりが面白いから、和訳と公開の記事をもらった。時間をみつけて、書かれた時期の順に訳して掲載していきたい。まずは、2003年の文章について2010年に書かれた序文から。

What is Enlightenment?

== 以下、訳 ==

「悟りって何? いや、っていうかホントに悟りってどういうこと?」は、2003年に私が書いた文章だ。私は2002年に目覚めたのだが、この文章はその新しい視点から世界を見るというのはどういうことかを表現する、自分としては最初の試みだった。この文章はかなりの数の人に響いたようで、スピリチュアルのいろいろなウェブサイトを通して多くの人に読まれる結果になった。当然だが、この文章に批判的な人たちもいくらかいた。それは、この文章では、悟りは歓喜と熱狂とともに永久に続く至福状態へ移行することとしては描かれていないからだ。そういった嘆かわしい期待をもたらしていることについては、現代の画一化したスピリチュアルの世界にも原因がある。

そうしたもののかわりに、この文章が書いているのは覚醒のありのままの現実だ。悟りは歓喜とご馳走ではない。悟りはグリーンマイル (訳注: 死刑執行室へ向かう緑色の廊下を表す言葉) だ。その道の終わりに待っているのは、自分だと思っていたものの停止、最終的な停止だ。嘘は暴かれ、幻想の正体は見抜かれ、分解のあと数年はとてつもない無気力に襲われることもある。つまり、自分がこれまで信じてきたことすべてがでたらめだったことがわかってしまうと、それをふたたび「買い戻す」のは本当に難しい。

そんなことを書いたのだが、読んだ人たちはだいたい意味をつかんだようだ。だが、思ったとおりのことだが、この文章を虚無的だとみなした人たちもいくらかいた。そうした人たちは、この世界における目的というものを理解する古いやり方を超える必要がある。悟りの状態は人間が説明できるような意味や目的を超えたものだ。宇宙は人間が意味や目的を発明する何十億年も前から存在していたし、人間が塵に戻ったあとも何十億年も存在しつづける。悟りとは一つだけ言えることは、そしてこの文章が伝えようとしているたった一つのことは、このきわめて単純で絶対的な事実だ。悟りとは真理に在ること、それだけだ。

新人、孵化後1年の幼虫の声としてこの文章を楽しんでほしい。あなたにいろいろなものをもたらすだろう。この文章を読んでよく考えて、なにか得るものがあったのであれば、私の本 Haunted Universe も手にとってみてほしい。この本は最初の覚醒から8年後に書かれたもので、そこには悟りのなかで過ごす時間だけが与えてくれる知恵があふれている。この本は詩的な表現の形をとった暗黒の作品で、何の遠慮もなく事実を暴露するものだ。

スティーブン・ノーキスト
2010年7月

== 訳は以上 ==

(2014年7月26日追記: 太郎さんという方から、スティーブン・ノーキストの講演動画に日本語字幕を付けたという連絡があった。彼の言うことに関心がある人におすすめしたい。Steven Norquist Speaks at the 2010 SIG )

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