ジョーン・トリフソンの文章 まとめ

 
2013年1月末2014年6月までに和訳して紹介したジョーン・トリフソン Joan Tollifson (ウェブサイトこちら) の文章について、ここでまとめておきたい。

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あることのシンプルさ (1) (2) (3) (4) (5)
The Simplicity of What Is
網羅的で、パンチと切れ味に欠ける印象もあるが、ジョーンのメッセージの基本がおさえられている。

何もつかめない
Nothing to Get, Nothing to Grasp
「私」の蜃気楼性を徹底的に暴いている文章。「私」の向こうにある自由の香りも。

依存症について (1) (2) (3) (4) (5) (6)
Addiction
長年にわたって各種の依存に苦しんできたジョーンならではの長文。参考情報も。

自由意志はあるか
Free Will, Predestination, the Purpose of Life
自由意志の有無についての目からウロコの文章。ジョーンの真骨頂。自由意志に限らず、魂、天命、輪廻、生きる意味など、他のあらゆる問題にあてはまる。

気づきのシンプルさ
How Simple Can This Be?
悟りや覚醒、思考についてのいろいろな考えの正体を、やさしくクリアに、かつ執拗に暴露する文章。

死と不死
Death and the Deathless
自分が死に与えている意味について考えざるを得なくなる。冒頭の引用も秀逸。

ハッピーエンドという幻想
No Happy Ending
大仰な始まり方をするが、最後は〈ここ・今〉のやすらぎに至る。

ジョーン・トリフソンのインタビュー 2004年 (1) (2) (3)
Here Is What You Are
まったく遠慮なくジョーンのメッセージがクリアに表現されているインタビュー。探求の性質についての経験を交えた説明がいい。

今を探究する (1) (2)
Exploring What Is
瞑想というものが本来自由なものであり、解放そのものだということが丁寧に明らかにされている。

マインドと物質
Mind / Matter
最初に読んだとき、クラクラとめまいがすると同時に、自分というものの境界があやふやになる気持ちよさを感じた。

悟りとは (1) (2) (3)
Enlightenment
悟りに関する誤解をひとつひとつ解くもの。冒頭の引用文もとてもいい。

信念をこえて
Beyond Belief
信じることによって何が失われているのかが、これ以上無いほど明確に語られている。

身体
Body / No-Body
「自分ってなんなの?」という素朴な疑問が、Who Am I?の空念仏とは違ったかたちで、改めてつきつけられる文章。

真実とは何か?
What Is Truth?
真理を求めているマインドについて、その動きの正体をコンパクトにエレガントに暴露している。

止まるということ
Resting in the Happening of this Moment
逃げることについて語るなかで、ただあることの自由がバシっとシンプルに提示されている。

いろいろな道
Many Roads to Here / Now
探求の様々な方法、現れ方をカバーしつつ、「私」の実体のなさが明らかにされる。

複雑さと単純さ
Complication and Simplicity
情報とのかかわり方について、今にあるというあり方についての短い文章。

望みなし – 話と対話 (1) (2) (3) (4)
It’s Hopeless: Talk and Dialog
ジョーンの著書Painting the Sidewalk with Waterからの抜粋。これまでに翻訳して紹介した中では最も好きなもの。対話のなかで、暗黙のうちに了解されていることがらが、次々にその前提を崩されていく。ノンデュアリティの対話として、これより気持ちいいものはなかなか無い。

意図をもたずに聴く ― 方法を超えた気づき
ジョーンが長いこと学んでいたトニ・パッカーのメッセージについて、一作目の著書からの抜粋も含めて紹介しているもの。

気づきとその内容
現象、現れと同一化しないことを説く教えに対するジョーンの明快なコメント。

何が残る?
非二元の伝え方においては、異なることが言われているように見えることがある。ダリル・ベイリーとムージの語り方を例に、そこで実際は何が伝えられているのかをジョーンが解説している。

死の恐怖
自分という存在が消えること、死に対する恐怖についてのジョーンの短い文章。

道元のこと
ジョーンの推薦図書リストの中の道元の項目を訳したもの。ジョーンは禅関係の書籍を大量に紹介している。

先生は必要か
ジョーンの「先生めぐり遍歴」について書きながら、師とは何であるのかをとりあげている文章。

疑いえないこと
まったく明白で疑うことのできないものからスタートすることの大切さ、そしてそれがじつはゴールでもあるということをシンプルに指し示している短い文章。

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と、こうして並べてみると、たくさん紹介してきたことに気づく。訳がたどたどしい部分や、同じ単語がいろいろな日本語になってしまっている部分があり、質的には問題もある。

だが、文章から香ってくる自由さと解放性に夢中になりながら訳していた文章については、その香りが少しは伝わっているのではないかと勝手に思っている。

(2015年7月18日追記: ジョーン・トリフソンの初の邦訳書が発売されています。『つかめないもの (覚醒ブックス)』)

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