『高次意識界へのガイドツアー』を読んで

 
Amazonのおすすめ機能で『高次意識界へのガイドツアー』というイツァク・ベントフ氏の著書の復刻版が出ていることを知り、近くの書店で購入した。(前は何でもAmazonで購入していたが、最近は地元の大型書店を応援する意味で、できるだけジュンク堂書店や朗月堂書店で買うようにしている)

この本は、以前は日本教文社からプラブッダ(星川淳)氏の翻訳で『ベントフ氏の超意識界探訪』という題名で出ていたようだ。

早速読んでみたが、面白い。現象というものがどのように生じるのかということを、70年代風の独特なイラストと共に、たくさんのユーモアを交えて説明している。70年代の本なのに、『ホログラフィック・ユニバース』で解説されているようなホログラム理論もまったく織り込み済み、という感じなのもすごい。

絶対の状態(未顕現の状態)から、いかに物事が顕現するかということについては、いろいろなところで説明されている。すぐに思い出すのは、インドのプルシャとプラクリティという概念を使った説明だ。(これについては、六ケ所村で開かれたいのちのまつりの時にアナンダマルガの人たちから買った冊子の説明が秀逸だったが、残念ながら冊子は紛失した)

他にも同様の説明はあるのだろうが、ベントフ氏の本でユニークなのは、古典を参照するのではなく、瞑想を通して直覚したことが元になっているという点だ。特に、ヘブライ語のアルファベットを代表とする特定の言葉が、宇宙の創造に密接に関係しているという説は、面白かった。

普通、このような試みをしようとすると、「正しいモデル」を見つけ出そうとするあまり、そのアグレッシブな姿勢によって逆に真実が覆い隠される結果になることが多いように思う。

もちろんベントフ氏の試みも、いかなる説明も相対的なストーリーにすぎないという意味で真実ではありえないのだが、脱力感たっぷりのイラストに象徴されるような力の抜け方が楽しい。こんな人になら、創造主も「ちょっと見せてあげようか」と思うのでは?と感じるような魅力がある。

宇宙の果てのそのまた向こうにいたのは・・・という物語仕立てになっているのも愉快で、久々に笑いながら本を読めて幸せだった。

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