SANDヨーロッパについて

 
SANDヨーロッパに参加した。カリフォルニアで3回行われているSAND (Science and Non Dualiy Conference)のヨーロッパ版で、ヨーロッパでは初めての開催だ。オランダのDoornという地域で行われた。

プログラム開始前のワークショップに三つ参加し、それからメイン日程が3日続いた。

今回は、あまり考えずに参加を決めていた。主なスピーカーが決まる前のことだ。スピーカーのリストをまともに見たのは、実際に会場に来てからだった。もし事前に見ていたら、登録していたかどうか分からない。

というのは、カリフォルニアと比較すると規模が小さく、サイエンス分野ではスピーカーがたくさん名を連ねているものの、いわゆる悟った教師、先生たちの数が少ないからだ。

それでも、今回はパネルディスカッションという形で複数の人たちが絡む場面が何回かあり、それが結構面白かったから、結果的にはまあいいかという感じもしている。

参加者は23カ国から集まったらしいが、ぱっと見た感じではほとんどがヨーロッパ人のようだった。

何回かに分けて、このSANDヨーロッパについて書いてみたい。

まずは微妙なグルの話だ。

いかにもという名前の先生がいる。長年オランダを中心にサットサンをしているらしい。彼がある朝の一番手だった。名前からして面白くないだろうな、と思いつつも、他に聞きたい話もなく、仕方なく部屋に入ると、嫌な予感は当たってしまった。

壇上の椅子の横にはラマナとパパジ (プンジャジ) の写真が飾ってあり、微妙な雰囲気を醸し出していた(ラマナもパパジも当然まったくかまわないのだが、彼らの写真を飾ることで、相当気持ち悪い感じが出ることがある)。 それに時間になっても登場せず、司会担当の人も困っていた。

すると、お付きの人(?)が会場にいて、紹介してくれれば彼が登場する、と説明した。司会の人が名前を紹介すると、この「グル」は扉を開けて颯爽と登場した。何かのショーのようだ。

このような登場の仕方をしたのは、過去のSANDで自分が見た限りではガンガジとアジャシャンティだけだ。そういえば全員妙な芸名(?)で活動しているよなあ、と思っていると、彼の話が始まった。

愛がどうだとか言っているが、退屈そうに話す彼から伝わってくるのは嫌な感じだけだった。そのうち、なぜか「スタート、ミュージック」と指示が出て、ニューエイジの出来損ないのようなマントラソングが流れだした。いたたまれなくなり、中座したくなったが、「こういう人は呪いの力だけは強いんだよな」と思い、我慢して座っていた。

歌が終わると、「じゃあ、質問がある人は?」と彼が促した。が、「さすがにこの人に質問がある人はいないだろうなあ」と皆が思っている感じの妙な空気になった。そのとき、ある人(先生の一人)がこんな質問をした。

「登場の仕方、ラマナの写真、特別さを演出するような服やいかにもという音楽、そういったものは、あなたがどう感じているか知らないが、グルと弟子という図式の中で意図していない結果を生むのではないか?」

それに対し「それはどうか分からない。すべてが愛の表現なのだ」と曖昧なことを俯きながら答えていた。

次に会場の端にいた女性がこんなことを言い始めた。「この部屋にあなたが入ってきてすぐ、私の身体は拒絶反応を起こし、ここにいるのが難しいほどだ。一体全体この反応はどういうことか。あなたは何かしたのか?」

すると、お付きの人(?)が急に踊りだして、「そうよ、すごいエネルギーなのよ、動かないではいられない。」と言いながら「グル」に近づき、「ほら、彼の近くに来るとエネルギーがすごいわ!」と恍惚とした表情を見せた。

会場全体がすっかり呆れ果ててしまうと、次に主催者の一人が挙手してから驚くようなことを言い始めた。

「あなたがこのカンファレンスに来ることで、相当苦労した。弟子の女性たちとの性的関係に関する苦情が主催者側に寄せられ、こちらも困った。性的な関係はあなたの教えの一部なのか、それとも何なのか」

するとこのグルは、「いま交際している女性とは3年間続いていて、彼女とは愛し合っている」と言い訳なのか何なのか分からないことをモゴモゴ言い、「では、残りの時間は沈黙の中で皆で座っていましょう」と質問を打ち切ろうとした。

これに対し、別の主催者の人が「4回のSANDの歴史の中でこのようなことは初めてだ。あなたがSANDに来て何がしたかったのか理解できないが、別の意味で良い教師になってくれてありがとう」といい、この変な時間は終わった。

絵に描いたようなインチキグルの姿を目の当たりにして、唖然としてしまった。

実はこのグル以外にも、オランダ人のグル(やはりインド風の妙な名前)が来ていて、彼女の場合も言っていることと全身から発散しているものが全然違って、相当気持ち悪かった。「愛がすべて、世界は素晴らしい!といいながら、目が冷たくて怖いのだ。

と、いきなり変な人たちのことを書いてしまった。次はマシなことを書きたい。

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SANDヨーロッパについて」への2件のフィードバック

  1. 素敵な写真~。

    と思ったらその後の濃さの中和の先取りだったのですね!?

    ていうかヒロさんこの世界?で困ってる割合そうとう高いですよね?爆

  2. 古野さん、コメントありがとうございます。

    その通りです。書いてみて、あまりに救いのない内容だったので、たまたま撮っていた花の写真をくっつけて、自分を救ってみたということです。

    困っている割合が高いとは感じたことはなかったですが、30代で感じていたような自信やある種の万能感がなくなっていくにつれ、困っていることを認めて向き合えるようになったのかもしれません。と、肯定的に解釈できるのは、おっさんの強みと嫌らしさですね。

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