トニー・パーソンズ 書籍からの抜粋 その4

 
トニー・パーソンズのミーティングの模様を収録した本、Nothing Being Everything (Non-Duality Press刊) からの抜粋(Book Extractsに掲載)を翻訳して紹介するシリーズの最後。

== 以下、翻訳 ==

Q. いまそこに立っているとき、どんな感覚がありますか? 言い表すとしたら、どんな感じでしょうか?

A. 暖かさ。暖かさ、わくわくする感じ、床についている足。あっちの方で誰かが動いた。車が通り過ぎていく。

Q. でも、そういうものが何かになるということはないわけですね。

A. そう、いま言い表したようなことが見かけの上で起こっている、というだけです。形の中にある無形のもの・・・存在があります。

Q. 分かりました。そういう感覚が何かに結びつくということはないと。でも私たちは、そういった感覚と一つになるのではないかという気がします。

A. はい、分離した存在は、そういう感覚と結びついて、自分のストーリーの中に取り込みます。ストーリーに取り込めば、理解することができるのです。それから、分離した存在は、起こっていることというのは、自分に起こっているという夢を見ています。そうした夢には、どこかに向かうという目的があります。

Q. なるほど。いま私が経験しているのは、これは本当にそうなのですが、殻が剥がれたような、信じられないほど無防備になったような感覚です。

A. ええ。

Q. なんと言うか、鳥肌もたってきたような感じがします。なんだか本当に・・・

A. 危険を感じますか?

Q. ええ。なんだか、何かの殻が剥けたような感じです。エビか何かのように。外皮が取り除かれると、守るものが一切なくなりますよね。それに、これはとても落ち着かない感じです。自分がストーリーの中にいないと、身体的にとても不快な感じがします。

A. 見かけの上で時間の流れの中で展開するストーリーに入ってしまえば、「自分」に戻って、安心できるようになります。

Q. ええ、でも、あなたはこういう無防備さに耐えながら、それと共に生きているんですか?

A. そうではありません。何かに耐えないといけないような誰かというのは存在していません。無防備状態、があるだけです。

Q. じゃあ、それはただ起こっているということですか?

A. 裸で、すべてに対して開け放たれていて、そういう状態にあることに関する恐れの感覚がある、という感じです。突然すべてのが未知のものとなって、非常に生き生きとした状態で現れます・・・フィルターがありません。

Q. あなたはそれに慣れたんですか?

A. 慣れるも慣れないも、人が存在していないのです。個人として以前は備えていたような不自然なフィルターがない状態です。つまり、無関心と呼ばれているようなことは、ここで語られていることとは全く違うものです。これは、本当に強烈な、生き生きとした状態です。そして、これは誰のものでもありません。

== 翻訳は以上 ==

と、本の抜粋としてサイトに掲載されているものを、四回に分けて訳してみた。

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トニー・パーソンズ 書籍からの抜粋 その4」への2件のフィードバック

  1. 最後の2回ほどの返答がひきつけられました。

    子供のころに世界を体験していた無防備で鮮烈な感覚というのが少し思い出された気がしました。

  2. コメントありがとうございます。

    僕の場合は早くから概念、観念の世界に逃げる方法を身に着けていた気がします。だから、この無防備な感覚というのは懐かしい感じはなく、本当に怖いものです。

    トニーが、裸でalivenessで無秩序で、という話をするときはいつも超楽しそうで、目が狂人のきらめきを放ちます。毎回ぞっとしています。

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