方法の問題点 レオ・ハートン

 
Awakening to the Dream (夢から目覚める、ではなく、夢へ目覚める) という奇妙なタイトルの本を出しているLeo Hartong(レオ・ハートン)というオランダ人がいます。トニー・パーソンズ、ウェイン・リカーマンらのミーティングに通ううちに覚醒した人で、ダイレクトな感じのメッセージが特徴です。

レオ・ハートンのウェブサイト Awakening to the Dream

最初に彼の本を読んだ時、確かに書いてあることはクリアなのですが何か響くものがないなあと感じ、また彼がミーティングをやっていないこともあって、そのまま興味を失っていました。

それが、最近たまたまUrban Guru Cafeのレオ・ハートンのインタビューを聞くことがあり、認識が変わりました。メッセージの内容そのものは妥協が一切ないトニー・パーソンズ風でありながら、愛情とユーモアにあふれた語り口にすっかり惹きこまれたからです。

Urban Guru Cafe 63. LEO HARTONG – AWAKENING TO THE DREAM

それをきっかけとして、レオのサイトにあるニュースレターのバックナンバーを読んでいたら、かなり自分好みだということに気がつきました。彼の許可をもらったので、いくつかQ&Aを翻訳して紹介してみることにしました。

まずはよくある疑問に関するものです。

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http://www.awakeningtothedream.com/newsletter/nl-007.html

Q.
「あなたが本当は誰であるのかを認識し、その認識に留まるように訓練し、その認識のなかに安定するようにしなさい」と言うアドヴァイタの師たちがいます。一方で、「得るべきものは何もなく、あなたは存在せず、あるのはただこれだけだ!」と言う師たちもいます。

最初のアプローチは、感情、欲求不満、自分が個人であるという誤った信念に取り組むための方法を与えてくれます。私自身は後者のアプローチを好んでいますが、この後者のアプローチでは、私の本性である<それ>に安定することができるようになるための方法は何も提供されません。

この二つの相反するアプローチとどう折り合いをつけることができるのか、教えてください。

A.
感情に取り組むための方法はけっこうですが、そうした方法は心理学の領域に属するものであって、明確に理解するということとは、ほとんど或いはまったく関係ありません。そうした方法は、人の苦痛を和らげたり、人を順応させることについてのものです。ここで話題にされているのは、人が幻影だということ、人の本質を見抜くことであり、人に方法を提供することではありません。人が自分自身に取り組んでうまくいく確率は、わながそれ自体を捕えるわなを仕掛けてそれが成功する確率と同じくらいでしょう。

<そこ>に至ろうと努力することの問題点は、その努力によって、そこにはいないということが自動的に確かめられてしまうということです。そうした努力によって、分離したあなたというものが実際にあって、いつかどこかに至らないといけないのだという観念が強化されてしまいます。このことによって、分離と時間という幻想が存続していくことになります。分離した人物が時間を超越した状態にいつか辿りつけるということは本当にありえません。

これは、現象上の人物を通して、また現象上の人物として、生き、考え、見て、呼吸をしているそれというのは実際には何であるのかという認識に関することです。それは<ただ一つの本質>です。それはあるようにあり、ただこれ、<実在―気づき>です。「小さいあなた」が、それの中で安定するようになるのではありません。あなたが<それ>なのです。

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