意識の進化と地球上の変動 エックハルト・トール

 
アドヴァイタ、ノンデュアリティ(非二元)のミーティングで進化を話題にする人がたまにいますが、それに対する反応は苦笑(または聴衆からの冷笑)であることが多いです。

進化を重要な何かとしてとらえること自体がエゴの生き残り戦略の表れでしょうし、そもそも進化をすべき何かは最初から存在せず、また時間も気づき・意識の中に現れる見かけのことにすぎないという話をしているミーティングの中では、「進化?はあ?」という反応が出るのは当然でしょう。

その意味で、覚醒者と言われるエックハルト・トールが『ニュー・アース』などで人類の意識の進化について語るのを、僕は違和感をもって眺めていたのですが、3月の震災以来、日月神示に示されているような変動に大いに興味をもつことになりました。

そんなとき、現在地球に起こっている変動についてエックハルト・トールが語っているインタビューを見つけました。

ヘマチャンドラ氏によるエックハルト・トール氏のインタビュー

いつ行われたインタビューなのかは書いてないので分かりませんが、内容からして東日本震災以降ではないかと推測します。

以下、トール氏の発言から意訳して紹介します。

・地球上で意識が変化するとき、エゴは人間の未熟な発達状態であるということが認識されます。

・最初に、良いことと悪いことを二分する思考能力が現れました。それは人類にとって進化の大きな一歩でした。そして人類は思考と一体化するようになり、存在の深いところとの繋がりを失い、アイデンティティは頭部に移り、エゴ的存在が生まれました。

・私たちはいまエゴの狂気の最終段階にいて、20世紀にそれを目撃し、まだそれは展開しており、終わりに至っていませんし、地球ではそれがまだ優勢なエネルギーです。でも、現在、成長の段階を脱しつつある人がどんどん増えていて、人類はエゴの進化の段階の終わりに達しつつあります。その終わりに近づくほど、人類はより機能不全に陥ります。それは蝶の幼虫が羽化する前にいちど蛹になり、動くことができなくなるのに似ています。

・たくさんの人々が、終わりの段階にすでに達しています。それに伴って機能不全もより明らかになっています。ある人々はまだエゴ意識に完全に囚われている一方、他の人たちはすでに自由になっていたり、エゴから脱するプロセスにあります。私は後者の人たちと接する時、進化の速さを感じますが、テレビを見るとそれが全ての人に起こっていることではないことに気がつきます。

・地理的あるいは気候面での極めて大きな変動の可能性があります。すでに起こっているとも言えます。これらは人間の内部での変動の一部です。意識のある段階が崩壊し、新しい意識の段階が出現するという進化の出来事です。

・ハリケーン、地震、津波といった破壊的な自然災害がどんどん増えています。人間の変化が惑星全体の現象に反映されることは不可避です。エゴ中心の政府や国家が行うことはもっともっと狂ったものになります。

・エゴは、巨大技術や科学の成果を利用し、機能不全は増幅され、それはますます破壊的になります。それにより、私たち自身や地球そのものを破壊してしまうでしょう。もしエゴ意識が続けば、人類は種として生き残ることはできないでしょうし、少なくとも人間の文明が百年後に存在しているとは思いません。地球は最終的には他の生命体を生成し、意識はその生命体に流れ込み、それを通して生きることになるかもしれません。

・結局何が起ころうと問題はありません。が、私の見るところでは、手遅れになる前に人類にシフトが起こる可能性はかなりあります。

いまだに、エックハルト・トールがなぜ進化について情熱的に語るのか解せないところはありますし、進化の段階を終えた人々とそうでない人々という分離を強調することは、それこそエゴの仕業なんじゃないかという違和感はあります。

それに、人類の内部の変化が地球の自然変動とつながっているというのはニューエイジ風の概念としてよくあるものですが、少なくとも検証不可能であり、それをあたかも知っているかのように話すというのはどうなのかなとも思います。覚醒者エックハルト・トールとしてこういう発言をすることで、覚醒すればそういうことが自然と分かるようになるのではないかという誤った幻想を振りまくことにもなるでしょう。

そのことを考える時、興味深いことを話してはいるが、どうもすっきりしないというのが率直な感想です。

現象として起こっているように見えることについて、ある程度の納得を提供するという役目をしているだけと考えれば、ああそうかと聞いていればいいのかもしれませんが。

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