グルと明け渡し フランシス・ルシール

 
しばらくルパート・スパイラのQ&Aシリーズを中断したままになっていますが、今日はルパートの師のフランシス・ルシールのサイトから、Q&Aのひとつを紹介します。師と弟子の距離についての問答です。

How do you work with a student who does not live near to you?

===

Q. 住んでいる場所があなたから遠く離れている生徒とは、どのように取り組んでいますか?

A. 真の生徒とは、人間としての師の生徒なのではなく、真理の弟子です。真の弟子であるために要求される資質はひとつしかありません。それは真理への圧倒的な願望であり、絶対への無条件の愛です。真理の探求者は大勢いますが、本当の弟子はほとんどいません。真の生徒にとっては、あなたが尋ねている質問は的外れです。距離が障害になることは絶対にないでしょう。彼女あるいは彼は、自身を惹きつける炎の近くに寄ろうとして、旅をしたり、引っ越したり、できると感じることは何であってもするでしょう。距離は彼らの愛の強さを測る指標でしかありません。最初は、宇宙が助けてくれようとしているとは思えないかもしれませんが、真の意図の強さを自身で確信した時点で、宇宙の力は奇跡的に彼らの努力に協力するようになります。

1982年のクリスマスの日、私の師は突然私に対して米国へ移住するようすすめました。私はその当時フランスにいて、職業的な状況はとても安定していて収入もよく、家族もこどもたちも友人も全員フランスにいて、英語は話せませんでしたし、米国へ移る意思はその当時はありませんでした。ですが、私の師から電話でそのように言われたとき、私が移住しようと完全に決断するまで2秒しかかかりませんでした。その決定を後悔したことはありません。

ここで書いていることは昔気質の明け渡しについてであり、それは人物に対する明け渡しではなく、私たちの存在の奥深くから呼びかけ続けている真理に対する私たちの愛に明け渡すことです。非二元に関して語られていることのすべては、この明け渡しのための準備であるにすぎません。この明け渡しなしでは、非二元についてのおしゃべりは荒れ果てた通りに吹いているただの風なのです。

(Q&Aは以上)

===

ちなみに、ここで触れられているフランシスの師とは、ジャン・クライン(Jean Klein)のことです。フランス人であるフランシスがなぜ長年カリフォルニアに住んでいるのか、このQ&Aを読むまで僕は知りませんでした。

カリフォルニアでフランシスが住んでいるエリアの荒涼とした景色と、フランスのどちらかというとエレガントな光景やフランシスのいかにもエリート的な経歴とをくらべてみて、なぜだろうと思っていました。

移住の理由がこれを読んで判明したわけですが、ちょっと感動してしまいます。

経緯はこれとは異なるかもしれませんが、同じように深いところからの呼び声に従って、あたりまえの理性的な判断では説明できないような大きな転換を経て、いまは遠くに暮らしている何人かの知人のことを考えてしまいます。

その人たちのことを考えるときに、畏敬の念がわいてきて、それが何に対するものなのか分からなかったのですが、このQ&Aを読んで、それが明け渡しに対する畏敬、明け渡しの美に対する憧憬だったのだ、ということが分かった気がします。

広告