トニー・パーソンズ 2日目

 
昨日はトニー・パーソンズ(Tony Parsons)のミュンヘンでのウィークエンド・ミーティングの二日目でした。

誰かがトニーに対して「あなたの本は気を滅入らせる」という感想を言っていましたが、それに対し「本だけでなく私の話もすべて個人を憂鬱にさせ、気を滅入らせるもので、絶望的かつまったく無意味だ」と答えていました。

まさにそんな感じの憂鬱な時間でした。

一日目もそうだったのですが、二日目もどんな質問に対してもラディカルな非二元論(Non-dualism)に基づく答えだけが戻ってきていました。

それが何度も続くと、4時間のうちの後半はみな質問をする気力も失せる感じで、沈黙が数分から10分近く続き、遠くからの鐘の音が虚しく響くという時間が増えていました。

エゴの食べ物、マインドの栄養は全く提供されない話ばかりで、まさに身も蓋もないといった感じでした。

僕自身は一日目に微妙な意識の変容といったものを感じたこともあって、二日目にも同様の経験を求めるというマインドのいつものパターンにはまっていたのですが、楽しい変容体験どころか兵糧攻めにあったような気分でした。

途中で一年前に覚醒体験をしたという女性から「恐怖、不安、混乱が続いて、どうしたらいいのか分からない」という質問があったときも、トニーは「覚醒のあとは心理的にも身体的にもいろいろなことが起こる。全員ではないが多く見られる。自分の場合も数年続いた。でも何もコントロールはできないし、起こることがただ起こるだけ。いいも悪いもない。」と答え、会場をさらに奈落の底に突き落としていました。

こういう話を聞きながら次第にマインドは抵抗モードに入り、「じゃあ真実も何も意味はない。いまいましい探求になど興味を持たせず、マトリックスでサイファーが望んだように現象世界の中だけで満足させてほしいよ」という気分になった二日目でした。

次へ続く

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