小冊子の話

 
本を読むのが好きで、読まない日はないほどですが、本よりもう少し流通数が少なそうなミニコミや小冊子の類がもっと好きだったりします。

特に、リトルプレスという名称で最近人気になっているようなビジュアル重視の小洒落た感じのものよりも、手書きだったり手で綴じられたりしている文字中心のものが好きです。

毎週のように新宿の模索舎に通っていた時期もありました。

具体的に言うと、自然農の個人誌『オピーピーカムーク』、著名&長命ミニコミの『HARD STUFF』はかなり好きで、あとは60〜70年代に出ていたB6版の同人誌っぽいものも一時は集めていたりしました(『遠くまでいくんだ』等)。

それから、宗教関係で言うと、サイババの団体が発行していた『光明冥想』という手作り感たっぷりの冊子や、ISKCON(ハレ・クリシュナ)の『惑星への自由旅行』(?)という感じの冊子などは、秘教的というか怪しげな匂いがして、すごく好きでした。

あとは実物は見たことがありませんが、須賀敦子さんの『どんぐりのたわごと』もいいなあと感じます。

それから、フィンドホーンのラウンジで見かけた機関誌の『One Earth』も内容、質感、時代を感じるレイアウトなど、相当夢中になってしまいました。

なぜ普通の出版物よりもそういった小冊子類に惹かれてしまうのかは自分でも分かりませんが、たぶん簡単に言えばスケベ根性、マシな言い方をすれば大衆的一般的な表現に真実の匂いを感じづらい性格ということなんだろうと思います。

上に書いたような自分が好きな冊子というのは、いずれも福岡の山だったり、徳島だったり、イギリスの北の果てだったり、地理的な辺縁部とも言える場所で発行されていたり、日本では主流とは言えない宗教グループ=文化的な辺縁から発信されていたりするものです。

そういうものに惹かれるというのも何かの因果なのかもしれないなあと、最近改めて感じていました。

いま自分が夢中になっているような非二元の関係の小冊子やミニコミが存在したりすると狂喜していそうですが、その分野ではウェブマガジンはあっても印刷物はなさそうです。

実は先日セイラー・ボブ・アダムソンの入門講義の翻訳の紹介の許可をもらおうとコンタクトした際、せっかく翻訳するならブックレットにしたらどうか、というような話も最初ありました。

「ついに自分も小冊子に関わるのか!?」と一瞬盛り上がったのですが、それは結局無しでブログで紹介ということになりました。でも考えてみれば自分が勝手に作ればいいのか、という気もしています。

晩秋の夜、そんな想像(妄想?)をして楽しんでいます。

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