セイラー・ボブ・アダムソン

セイラー・ボブ・アダムソン (‘Sailor’ Bob Adamson) はオーストラリア人のアドヴァイタ系グルで、ニサルガダッタ・マハラジの弟子です。

advaita.org.ukの推薦図書コーナーで、彼がアメリカを五週間訪問したときのことを記録したLiving Realityという本が強く薦められていたので、それを読んでみたのが彼のことを知った始まりです。

セイラー・ボブというのはニックネームなのですが、これは彼が長い間アル中に苦しんだ末に足を運んだAA (アルコホーリクス・アノニマス) で複数のボブがいたことから、船員だった彼にそのようなあだ名がつけられたということです。

セイラー・ボブは76年にボンベイのニサルガダッタのもとで学んだことで覚醒した人で、それ以来オーストラリアのメルボルンで人に教え続けていますが、覚醒までの道筋はまさに波乱万丈という感じのものです。船員や羊の毛刈りとして働くものの喧嘩やアル中による怠慢によって何度もクビになったり、およそ先生になる人の人生とは思えないようなもので、その生涯はOnly THATという本に詳しく書かれていますが、この本は高木悠鼓さんによれば現在邦訳書刊行の準備中ということなので、楽しみにしています。

僕自身がOnly THATとLiving Realityを読んで印象深かったのは、セイラー・ボブが同じことを何度も何度も繰り返すという点です。手を変え品を変えということは全く無く、同じ人に対して全く同じ表現で攻めます。

しかもぶれを全く許さないラディカルな攻め方で、それはニサルガダッタを彷彿とさせるもので、準備ができていない人にとっては全然受け入れられないものに見えます。

が、Living Realityの著者James Brahaの探求がセイラー・ボブに会って二日目に完了してしまったのをみても分かるように、機が熟している人たちにとっては相当有効な教えになっているのだろうという感じはします。

ただ、面白いと思うのは、現在毎週三回も自宅で教えの集まりをしていて、それを頻度の差はあるものの30年以上続けているそうなのですが、目覚める人は年に数人しかいないということです。世界中から多くの人がセイラー・ボブのもとを訪れるようですが、教えの有効性と弟子の側の準備のギャップというものは大きなものがあるのかもしれません。

彼の教えの特徴をまとめてみようと思いましたが、僕には荷が重いので、セイラー・ボブのウェブサイトにあるIntroductory Talk(入門講義)を翻訳して紹介してみたいと考えています。彼の教えのエッセンスではないかと感じます。翻訳を紹介する許可がもらえたら、取り上げてみます。

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セイラー・ボブ・アダムソン」への5件のフィードバック

  1. ヒロさん 早速の紹介どうもありがとうございます。
    アル中だった人ですか 随分ユニークな経歴ですね
    どんなことを言っているのかとても興味があります。
    入門講義の翻訳よろしくお願いします!!

  2. ヒロさん、こんばんは。

    セーラー・ボブ・アダムソンて手ごわそうだけど、かなり興味が出てしまいました。

    苦手な英語で少し入門講座の初めを少し見ましたが、この前までのルパート・スパイラの話も思い出してしまいました。
    時間をかけないと自分にはとても意味はわからなそうだったので、TOPページを見たらすごい言葉がでてました。

    I AM not speaking to any ‘body’.
    I AM not speaking to any ‘mind’.
    I AM speaking to THAT I AM that I AM,
    to that PRESENCE AWARENESS,
    that expresses through
    the mind as the thought I AM.
    Just THIS, NOTHING else.

    これを見ると「ど真ん中のストレート」しか投げない感じですね(笑)

    なんかニサルガ師匠の方が、やさしいおじさんに見えてきた。

    翻訳の許可がもらえればうれしいけれど、どれまでは自分で頑張ってみます。

  3. たしかにセーラー・ボブは直球だけという感じですね。

    船員や羊の毛刈りだけでなく、健康食品店や農場を経営したりもしていた人なので、エピソードを絡めたたとえ話がもっとあってもいいとも思いますが、ひたすら直球です。

    入門講座の翻訳については、翻訳の質を確保したいので質がきちんとしているかどうか確認する手段を検討するということだったので、許可が出るかどうか今のところは分かりません。許可がもらえるといいのですが。

  4. ヒロさん、こんにちは
    入門講義なんとか許可が出てほしいですね。
    ところでボブさんは、師匠のマハラジから悟ったと認められたのでしょうか?

    と言いますのは、マハラジのもとに通われていた、デーヴィット・ゴッドマンさんという方がいらっしゃるのですが、ゴッドマンさんのHPの長いインタビュー記事で、マハラジが悟ったと認められたのは、モーリス・フリードマン、ランジット・マハラジ、カナダ人のルディという3人の名前しか出てこないのです。
    この長文のインタビュー記事で、ゴッドマンさんが、しつこく「何人くらい今まで悟りましたか?」と聞くのですが、明確にこの人は悟ったというマハラジの発言は「モーリス・フリードマン」ただ一人でした。
    あとの二人は、話の流れで肯定したり、間接的にそのようであると言う発言があっただけです。

    ボブさんの名前は、存在そのものが、出てきていません。
    ちなみにゴッドマンさんが、マハラジに会ったのは、1978年の半ばだったそうです。
    Only THATやボブさんのHPには悟った時の状況がでていますかね?

  5. セーラー・ボブの覚醒は、ニサルガダッタのところに通い続けて彼と議論を繰り返すうちに起こったことのようですが、それは一瞬で起こったことではないようです。

    そしてニサルガダッタがセーラー・ボブの悟りを認めたかどうかということについての記述は見たことがありません。セーラー・ボブ以降欧米人の訪問が増えたということをニサルガダッタが何度か言っていたということは書かれていましたが、それ以上のことは分かりません。

    僕自身は「師匠であるプンジャジが『彼女は悟った』と言っていないから、ガンガジは本当は悟っていないのだ」といったような議論にはそれほど興味がありません。僕にとって大切だと思えるのは、自分にとってどうかということ、本当に探求が終わっているのかどうかについてその時自分がどう感じるかということです。なので、最初からその視点ではチェックはしていなかったので、記述があっても見逃していたかもしれません。そのあたりはご容赦ください。

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