凝縮と光

すごいものに出会ってしまいました。

ある朝、「日本一美しいロケーションにあるスタバ」というものに興味を持ち、昼から電車に乗って富山に行ってきました。

翌朝、雨で静かな富山駅前の道を歩いて、そのスターバックス富山環水公園店に着くと、レンガ作りの建物や橋に囲まれた親水公園にガラス張りのスタバがたたずんでいました。朝早かったのでお客さんもそれほどおらず、タブッキの本と共に静かな時を過ごすことができました。

日本一綺麗かどうかはわかりませんが、家に戻ってからいつものタリーズが色あせて見えたのは確かです。

で、すごいものというのはそれではありません。スタバの後、富山近代美術館に行って瀧口修造関連の展示を楽しんだりしてから、時間があったのでついでに寄ったトヤマグラスアートギャラリーで、それに出会いました。「市民大学ガラス工芸コースを育てた人達展」という展示でのことです。

ひとつは内田俊樹さんのとんぼ玉です。

世界がひとつの点に凝縮されたような、極小の点にも世界のすべてが内在しているという理論を体現しているかのような、数センチの中に宇宙を感じさせる創造物。時間と空間をギュっと畳み込むような魔法をみてしまったかのようでした。

もうひとつは宮下僚子さんの作品です。

「織紋蓋物」という二つの異なる色合いのもので、一緒の空間を共有しているだけで自分の中の何かに静かに深く作用して、自分というものが違うものになってしまったような感覚を覚えました。いつまでも眺めていたくなる作品でした。

お二人の作品を見ながら感じたのですが、光によって物体はまったく異なるものになります。ルーシー・リーの作品ももう少し違う光があたった感じを見てみたいと思いましたが、今回はガラスであるだけにさらにそう思いました。その朝、豊久将三氏の光ファイバーとLEDの照明の記事を読んだのも偶然ではなかったのでしょう。

不思議な感覚が残る雨の一日でした。

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