バイロン・ケイティのワーク 僕の体験

昨年のある時にバイロン・ケイティのワークというものの存在を知り、その後フィンドホーンに行った際に宿泊場所の掲示板にワークの案内が貼られていたことがきっかけで、ワークを受けたいという気になりました。

そのときはワークを提供している人が留守だったために、日本で受けてみようと決めました。それで、C+F研究所の1日ワークショップに9月に参加しました。

その初めてのワークのときに「そうだったのか!」と感じるような気づきがありました。当時かなり苦しんでいた問題を扱ったのですが、それ以来、その「問題」はほぼどうでもいいものになっています。数十分のワーク、しかもペアワークの相手はプロのファシリテーターではなく普通の人でした。驚きの体験でした。今でもそのことを思い出すたびに驚いています。

その後、短い夜のワークショップや、今日ですが1日ワークショップにも参加しました。どの時も気づくことがあり、その結果、いまは最初にワークをした時とくらべると、はるかに自分であることが心地よくなっています(もちろん過去の自分比なので、まだ心地よくない時は多いです。が、心地よくない気分は現在はそれほど持続しません)

とても自分には効果のあるワークだなと思っているのですが、整理する意味でその素晴らしいと感じる点について書いてみます。

  1. 価値観を押し付けるものではない

    いわゆるスピリチュアルな教えというものには特定の価値観がくっついていることがあります。高次の存在が優れていて人間はその導きを必要とするとか、エゴは好ましくないものでそれは手放すべきだとか、そんなことです。バイロン・ケイティのワークでは、自分の価値観を自分で問い直してみることはあっても、外から新たな価値観とか考え方を加えられることはありません。ワークをすべきだという価値観もおそらくない感じがします。

    囚われや思い込みを発見して、それを検証したいとしたら、価値観を押し付けられないという点はとても役立つと感じます。

  2. 体験を重視する

    バイロン・ケイティのワークには、言葉の定義だけでも頭が痛くなるようなヘンテコで複雑な体系や世界観が存在しません。説明を必要とするような新しい概念が一切使われていません。日常の用語だけです。

    特別な用語を使うと、世界をありのままに感じることから離れがちになると思います。複雑な体系を使うと、使える感覚が特定のものだけに限定されることになりそうです。バイロン・ケイティのワークではそういうことがなく、今のこの時点で自分がどのように感じるかを体験します。自分の体験を自分の言葉で表現するので、複雑な概念を使う時より直感的になることができます。その結果、「こんなことが出てくるの!?」という発見が自分の口から出てきて驚くことが何度か起こりました。

  3. 効果的に自分の信念・観念に気づける

    僕は10年ほど前にアバターコースというセミナーに参加したことがあり、そこでは不要な信念を処理する方法を学ぶことができました。今でも使うことがあり、効果的です。ただし、自分がどんな観念や信念をもっているかということは、自分のことなので気づかないことも多いです。

    バイロン・ケイティのワークの場合は、他人に対する裁きという切り口を使って、結果的に自分の観念が浮き彫りにされることがあります。さらにその観念を生んでいる元の観念とでもいうべきものに辿りつくこともできます。僕自身の場合は、ある人が自分の話を十分に聞いてくれないという考えを対象として検討することで、自分が常に競争していて勝たないといけないと思っていること、今の自分の価値を自分で十分に認めていないことに気づきました。

    面白いのは、たとえば他の人から「あなたは常に競争していますね」と指摘されたら、実際は当たっているのに「そんなことないよ!」と反発しそうなものですが、これが実感を伴った自分の気づきなので簡単に受け入れられるということです。

そんなわけで、なかなかこういう簡単で効果的なものには今のところ出会ったことがないので、これからもワークには取り組みたいと思っています。

それと、日本語のケイティさんの本2冊(『人生を変える4つの質問』と『探すのをやめたとき愛はみつかる』)を読んでみた感じと実際にワークショップで自分で体験した感じを比較すると、気づきの感覚が全く異なり、本の場合はやはりストーリーや理屈としてとらえてしまっているんだなと思いました。もちろん本にはケイティさんならではのウィットに富んだやり取りも収録されていて面白いのですが、ワークを自分でやってみてから本を読むほうが役立つ形で受け取れた気がします。

それから、ワークショップで教えてくださっているC+Fのティム・マクリーンさんと高岡よし子さんが本当に素敵で、時には夫婦漫才のように笑わせながら、参加者みんなのプロセスを信頼してくださっている感じのやさしい眼差しがワークのとても大きな助けになっていると感じられます。最新のワークのテクニックや情報をまっさきに導入していただいていることも含めて、本当にありがたいことだと思います。

C+F研究所のバイロン・ケイティのワークのページ

追記 (2012年8月23日)
2012年8月に、伊豆で行われたバイロン・ケイティ集中ワークショップに参加した。その時の感想はこちら

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