『人をめぐる冒険』髙木悠鼓

オリン(サネヤ・ロウマン)やバーソロミューのシリーズの翻訳、楽しいお金シリーズの著作で知られる髙木悠鼓さんの『人をめぐる冒険』を読みました。

最近、知人のおすすめでオリンのシリーズを読んだり、瞑想CDを聴いたりしているのですが、その関係で髙木さんの仕事に興味をもち、ダグラス・ハーディングの紹介などのそのユニークな視点に魅了されて、手にとりました。

最も面白かったのは「人間関係の進化論」ということで、動物段階、人間段階、神段階という三段階に分ける考え方です。このように分けることで、世の中のいろいろなことがなぜそうなっているのかということを考えるための有効な視点が得られる気がしました。また、精神世界、スピリチュアルといわれる世界のなかでお互いに矛盾する教えがなぜ平気で流通しているのかということについても、少しわかった気がしました。

たとえば、輪廻転生があるのかないのか、というのは大きなトピックですが、この進化論からすると、第二段階(人間段階)から見ると、輪廻転生は存在し、また存在するという考え方は大変役に立つものであることになる一方で、第三段階(神段階)から見ると私というものや個人というものは存在せず(すべて幻想)、当然輪廻転生は存在しないし、そういう考え方も必要とはならないということになります。

また、クリシュナムルティの教えがほとんど理解されなかった(本人はそう感じていたようです)ということについても、第三段階にいるクリシュナムルティが、第一段階や第二段階にいる人に向かって第三段階の立場から第三段階の言葉で語っていたため、ある意味当然だという指摘もされていて、なるほどなと思いました。

他にも参考図書解説の部分も独自の視点で紹介されていたり、「精神世界の光と闇」の部では縦横無尽という感じで自由にいろいろ斬っていたりして、軽いタッチながらも相当面白い本だなという感じです。

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