生体エネルギー農業『農業コペルニクス』

『農業コペルニクス―生体エネルギー産業革命』を読みました。

僕自身は、自然農の詩的な美しさやいのちの理という感覚に強く惹かれていて、他の農法にはほとんど興味を持っていませんでした。ただ、最近何かに固定してしまうと、自然や宇宙においては変化のみが唯一確実なものであるという現実に反するので歪みが生じるという考えにも同意するところがあります。つまり、自然農というものをひとつの排他的なイデオロギーとして崇め奉ってしまうことの不自然さを感じはじめたということです。

その意味ではいわゆる自然農だけにこだわることなく、広くいろいろな考えや実践を見てみるというのもいいかなと思っています。

生体エネルギー農業というのは、長野県の佐藤政二さんという方が数十年の実践の積み重ねの上で作り出した思想に基づく農業だそうで、その特徴は自分で理解した範囲では、土づくりを大切にする上で「情報」というものをその中心に置くということです。普通は土づくりというと、栄養分とか微生物の量や活発さに注目するわけですが、生体エネルギー式の場合は土の情報の量とその情報が利用できる環境づくりに力点がおかれます。その結果、連作障害が克服できるばかりでなく、野菜本来の香りや味が実現できるということです。

他にもいろいろ書いてあったのですが、いわゆる波動水的なあやしげな雰囲気も多少あり、理屈がよく分からない自分には何よりも難解です。そして、自然農のような芸術的、美的、詩的ともいうべき感覚が欠けている感じもします。そのため、すごく惹かれるということはありません。

ただ、この思想、技術は電気、水、野菜以外の食べ物、環境といった広い分野に実際に応用されていて、EXILEもレコーディング時に利用しているということを聞くと、一度佐藤政二氏の話を聞いてみたいと思わせられました。

生体エネルギー関連の他の本も今後読んでみます。

広告