2017年の謝辞

 
あと一週間ほどで2017年も過ぎ去ろうとしている。昨年までは本の翻訳にかかりきりになっていて、海に釣りに行く以外はあまり外出もしない年が続いた。海外の非二元ミーティングに行くこともなく、行動範囲がものすごく狭まって、人にもほとんど会っていなかった。

2017年は少し変わって、人のいるところに顔を出してみたりした。だから久々に雰囲気の違う1年だった。

お世話になった方々にお礼をして、今年最後の記事にしようと思う。

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鈴木重子さん

穂高養生園で参加したアレクサンダー・テクニーク(10月)とNVC (7月)の合宿で講師をつとめられていた。今年初めてお目にかかったのだが、とにかく影響されている。家で「重子さんがさあ、」と何度話題に出したかわからないほどで、ルパート・スパイラの眼差しに出会ったとき以来の感動。真実を聴くこと、真実を語ることは可能なんだな、尊いことなんだなと深く響いた。最高の教師でありながら教師然としていないあり方も素敵すぎる。同じ空間にいられたことに感謝が止まらない。

安納献さん

上のふたつの合宿で重子さんと共に講師をされていた。すごく真面目で熱心でありつつも深刻にならないでいることは可能なんだよと教えてもらった気がする。大いに笑わせてもらったし、先生っぽくない感じがかっこよくて感動した。「いのちへの信頼」という言葉が心に残っていて、ふとしたときに今も思い出し、そうすると優しくて静かな気分になる。

ワークショップの参加者さんたち

養生園でのふたつの合宿で出会った多くの方々。いろいろなバックグラウンドの人がいて、それぞれまっすぐに取り組んでいて、すごく勇気づけられたし、楽しんだし、大いに助けられた。ありがとうございました。

養生園のスタッフさんたち

穂高養生園に行くのは8年ぶりだったが、本当に素敵な場所で、特に食事は相変わらず素晴らしい。合宿では付かず離れずな感じでいてくれたので、本当に快適に安心して過ごせた。感謝!

光田和子さん

トニーの『オープン・シークレット』に続いて、ビリー・ドイルの本の編集をしていただいた。実はビリーの文章は自分とは相性が良くない感じも少しあって、手こずったのだが、彼女の素晴らしい手腕のおかげでちゃんとした本になって感動した。ここまで信頼できる編集者さんに出会えたことには感謝しか出てこない。

J・マシューズさん

『超簡約指南』の彼女が今年は2冊も新刊を出してくれた。どちらもストレートそのもので、しかも自分でも求めていたとは気がついていなかったことを見事に届けてくれた。最近はブログでも記事の更新を続けていて、ありがたいかぎり。ラジカルな非二元という枠組みは必ずしも万能ではないのかもしれないと今さらながら気づくきっかけを作ってくれた。

富士見ユキオさん

今年はミンデルのプロセスワーク本や関連雑誌を何冊か読んでいるが、どれも彼の訳または監訳。富士見さん自身の著者もすごく良くて、何かの突破口を指してもらった気がしている。「私はいない」「個人はいない」と言わなくてもいいし、そもそも世界は答えを見つけるパズルじゃないんだと気がついた。来年もお世話になりそう。

カズオ・イシグロ氏

「ノーベル賞なんてくだらない」と普段は斜に構えているのに、イシグロが受賞したときに図書館で借りて読みはじめてしまった。4冊読んだが、『充たされざる者』にはやばいほど夢中になった。ちょうどプロセスワークの夢見に関する記述を読んでいる時期だったから、世界の「確かさ」や境界がもろに揺らいでしまって久々にトリップ感を味わったが、記憶のあやふやさに対する関心が自分の探求のもともとの動機のひとつだったことも思い出した。

京都のインド食堂TADKA(タルカ)の方々

「日本の南インド料理店はダバ・インディアだけでいい。他はいらん」と思っていたが、それをあっさり覆された気がする。見事な味!

車のレッカー屋さん

夏に後輪がパンクしたときに颯爽と登場し、ささっと載せて去っていった。プロの仕事のかっこよさ。

娘の高校の人たち

4月から娘が関西の高校で寮生活をしていて、けっこう遠いから心配が尽きないのだが、何事もなく楽しく生活できているようで、面倒を見てもらっている先生方や先輩方、友人の人たちにはとても感謝している。ありがたいことです。

コーヒー豆屋さん

ONSAYA COFFEE、MORIFUJI COFFEE、オオカミコーヒーロースターズのマイ御三家には通販で1年間お世話になった。素晴らしい豆と焙煎の数々。感謝、感謝!

清水牧場・チーズ工房の人たち

小淵沢の白龍さんの記事で知って訪ねた長野の清水牧場で買い求めたチーズは最高においしかった。それだけでなく、浜松のオルゴール美術館で桜のケースのディスクオルゴールを聴いたとき、それから長崎の教会で扉を開けたときに感じた (そのときの記事) 超越的な何かをお店を去るときに感じた。何だったのだろう。そういう場所を維持されているのは本当に素晴らしい。

ネット書店の方々

今ではすっかり当たり前のように、クリックするだけで本が届くが、運営している人たちに改めて感謝。なぜか今年はAmazonにない洋書を読みたくなる機会が何度かあり、Book Depositoryで買い物を多くした。毎回素敵なしおりがついていて、梱包も簡素でしっかりしていて配送も早く、重宝している。それと日本の古本屋でも何度か購入したが、他に見られないすばらしい品揃えに感動。

素晴らしい音楽を作る人たち

何がどうなればこんな曲が作れるんだろう、と心底不思議に感じるようないい曲に今年も多く出会った。特にThis Is The Kit、Jesca Hoop、Mount Eerie。今後も楽しみ。

芸人の皆さん

今年はネタ番組が増えて嬉しい限り。録画して繰り返し見ているが、特にチョコレートプラネット、椿鬼奴、天竺鼠、オジンオズボーンには相当笑わせてもらった。

沼津の魚の皆さん

人ではないが、ソウダガツオをはじめとする魚たちにも感謝。片道2時間の運転努力を認めてくれたのか、下手っぴなのに釣られてくれた。楽しめた上に、おいしくいただきました。

訳書とブログを読んでくれた方々

このブログと翻訳書を読んでいただいた方たち、ありがとうございました。今年は訳書は1冊しか出ていないし、来年もたぶん1冊で終わりそうだけれども、既刊本が引き続き読まれるといいなあと思っている。このブログがどうなるのか、先のことはよくわかりません。

姿の見えない方たち

最後になってしまい申し訳ないのですが、いつも幸せを祈ってくれている方々に心からの感謝を。ご先祖様なのか、阿弥陀様なのか、神社の神様なのか、はたまた宇宙の存在なのか何かのエネルギーなのか、自分には全然わからないが、ぼんやりと外を眺めているときに祈られていることにふと気づくことがある。本当にありがたい。

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書いてみてから気づいたが、ここにあげさせてもらった人たちのほとんどがここを見ていない (魚は腹のなかに消えているし)。でも感謝の気持ちはどこかから飛んでいくのではないかなと思う。

ということで、よいお年をお迎えください。

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